初夏の風が心地よく感じられる季節となりました。日頃は、川辺町のこども園・小・中学校の教育活動にご理解とご協力を賜っておりますことに、深く感謝申し上げます。また、保護者の皆様におかれましては、昨今の新型コロナウイルス感染拡大の恐れが懸念される中、お子様やご家族の健康にご留意される日々が続いていることとお察しいたします。本当にご苦労様です。

 さて、昨年より新型コロナウイルス感染拡大の事案が数多く報告されており、当町の教育活動にも、未だ多大な影響を及ぼしています。依然、その勢いは衰えを見せていないのが現状であり、ここ数か月の状況は、若い人への感染拡大、さらには様々な変異株による重症化ケースが急増しています。岐阜県における変異株の陽性率は５月に入り８割を超えています。また、川辺町における人口１０万人に対する感染者数の割合（感染率）は本年５月６日公表分までで見ると、岐阜県下４２市町村中５番目に高い感染率を示している状況です。

 日本全国で感染が拡大している状況において、私たちは様々な生活様式の制約を強いられています。各自がどれだけ注意を払っても感染を避けられない場合もあります。感染事案については、様々な見方や考え方があろうかと思いますが、憎きはコロナウイルスそのものの存在であることを私たちは強く認識したいものです。

 ですから、正しい判断の基での行動を一層強化する必要があります。すなわち、三密回避です。現在、私たちができることは、この方法しかありません。

 様々な原因がある中で、唯一言えることは密閉空間における飛沫感染やマスク未着用による近距離での会話（屋内外にかかわらず）等を避けることが最も効果的な方法であると考えます。そして、常に十分な消毒に努めることが大切であると考えます。

 大切なお子様を持つ保護者の皆様におかれましては、家族ぐるみで感染を避ける行動をとっていただくことに尽きます。次代を担う子どもたちのためにも、感染症対策を取り入れた新たな生活様式をみんなで徹底していきましょう。

 現在、岐阜県では独自の第４波『非常事態宣言』（５月いっぱい）が、発出されています。新型コロナウイルスに打ち勝つためにも、今、私たちの生活様式・行動様式が試されています。

 保護者の皆様には、お子様を含め、お互いの命をみんなで守っていくということに、危機意識を高く持ち、「マスクを必要としない日々、気楽に行動できる日々」を目指して、我慢強く労（いた）わり合い、助け合って思いやりのある生活を心がけていきましょう。そして、川辺町の子どもたちのため、お互いのため、この難局を町ぐるみで一緒に乗り切っていきましょう。

 保護者の皆様、どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

川辺町教育委員会

教育長　野 尻　政 俊