R2,6教育長想いを語る
令和2年度やっと歩みだす
教育長 長谷川哲
3月2日より長期に亘って休業していました町内小・中学校の教育活動を、登校日週間を経、6月1日より再開することにしました。どの子にとっても「やれやれ」「やっと始まる」「やっぱり学校はいい」「ヤッホー」と4Yの声が聞こえてきます。
入学式は5月30日、土曜日に挙行しました。これは
・長期休業中、保護者の皆さんには子どもたちの世話や指導で大変なご労苦をおかけしたことに加えて、外で仕事をお持ちの方や家庭での育児や仕事をお持ちの方々に、月初めであり週初めにまたまた時間を割いていただくことへの申し訳なさがありました。
・土曜日ならばお仕事等への負担も少ないのではと考えました。
・新入生のみなさんには保護者の方と特設した一日を設け祝福と励ましを贈り、来たる6月1日より全校一緒になって通常の学校生活を開いていきたいと考えました。
・5月25日より先駆けて登校した新入学の子どもたちも学校生活を始めましたが、学校によっては学級全員が揃わない分散の仲間であることから、週末に節目を作り学年揃って学級全員揃って仲間の顔と名前を知り入学の決意を持たせてやりたいと考えました。
二転三転の入学式の日取りについて、またまたご迷惑をおかけしたことか思います。天は晴れのみをくれたことに免じてご容赦いただければと思います。
各校の入学式の様子です。詳しくは各校HPをご覧下さい。
◇西小学校 新入生・保護者間を十分とり開催 国歌沈吟(つぶやく) 校長先生実験あり
◇東小学校 距離をとり時間短縮の式開催 児童のみの写真撮影 校長先生より3つの願い
◇北小学校 ゆとりを持ち席配置 在校生ビデオメッセージ 校長先生より「あ行」の話
◇川辺中 簡素化に徹して式開催 響く新入生代表あいさつ 校長先生より「生き方」の話
緊張感の中にも決意と意欲を感じる子どもたちの返事と表情でした。一方で「こんな子どもたちは居ないかなあ。」「先生方、変化を良く見てほしいなあ。」と思います。
- 家族時間増で親子喧嘩や兄弟喧嘩が増えたり、虐待の危機に瀕した子がいるかもしれない
- 自由きままな生活から、規則正しい学校生活に窮屈さや息苦しさを感じる子もいるだろう
- 新しい学級や教科担任・顧問・仲間になじめず、学校へ足が遠のく子がいるかもしれない
- 学校で感染しないかと不安を抱きながら歩み出した子もいるかもしれない
子どもたちを集団と見ないで、「Aさん」「Bくん」「Cさん」一人ひとりの心内にいかに思いを馳せられるか、保護者の方々の気持ちにどれだけ寄り添えるか、いつも以上に大切にとお願いしています。
学校再開にあたっては、各校は考えられる限りの予防対策をとっていきます。北九州市で起こった園や学校での感染拡大から学び、消毒と手洗いを徹底し、3密を出来うる限り避け、子どもたちの健康状態の把握や変化にいつも以上に敏感になって対応していきます。登校時には非接触型体温計測装置(飛行場等で使用されているサーモグラフィー)で発熱管理を補強していきます。児童生徒玄関には防疫マットも敷いていきます。冷房と換気をこまめに調整など留意していきます。
学校再開にあたってもう一つ心配するのは「心無い言葉」です。ちょっと体調を崩しただけでコロナ関連にされたり、自らの命も顧みず日々懸命に働いてみえる医療従事の方や社会生活を支えてくださっている方々への心無い言葉です。心より感謝することはあっても、心無い言葉はありえません。どの学校でも、「新型コロナウイルスに関する偏見や差別の防止」について学級で話し合いを持ちました。再開後も子どもたちの言動を注視し、指導を重ね、理解と実践を深めていきます。
家庭や地域でも「言ってはならぬ」「やってはならぬ」ことや「ありがとう」の心を教えていただければ幸いです。
やっと歩み出した令和2年度は次のように学期や長期休業を設け、学習時間を確保していきます。
学期(今年度特例) | 1学期 6月1日~ 9月30日
2学期 10月1日~12月25日 3学期 1月4日~3月26日 |
夏季休業 | 8月1日~8月16日 |
冬季休業 | 12月26日~1月3日 |
卒業式 | 小学校 3月25日 中学校 3月16日 |
なお、中央公民館・図書室・北部公民館・海洋センター・町民グラウンド等は今月当初より利用を再開します。こども園は「限定保育」「希望保育」を経て「通常保育」を開始しました。