R2,7教育長想いを語る
星に願いを
教育長 長谷川哲
7月が幕を開けました。コロナコロナで過ぎ去る今年も折り返しです。園や学校、事業所では行事の中止・自粛の中で「せめて七夕飾りは」と立てるところが多いと聞きます。当町中央公民館でも広いロビーにて来館者に「短冊に願いを」と呼びかけています。あちこちの飾りには「新型コロナよ早く収まって」とか「普通の生活に」とか「健康で過ごせるように」とかの文字が躍っていることでしょう。さてこの七夕飾り。誰もが『彦星』と『織姫』が天の川を挟んで位置し、1年に1度会うことができる話を思い出します。
こども園や小学校からは『たなばたさま』が聞こえてきます。昭和16年(1941)に文部省が出した『うたのほん』に載っています。
ささの葉さらさら/のきばにゆれる お星さまきらきら/金銀すなご
ごしきのたんざく/わたしがかいた お星さまきらきら/空から見てる
現在のこどもたちは「のきばを知っているかなあ」「すなごって分かるかなあ」と心配になります。童話一つから童謡一つからも子どもたちはいろいろな興味や疑問をもつものです。年齢によって違うでしょうが、七夕に関する話や歌からは
1 織り姫は布を織る女の人、彦星は何をする男の人?
2 2つの星の本当の名前は何というの?どれくらい離れているの?
3 1年に1回会えるのがどうして7月なの?秋でもいいじゃやないの?
4 どうして竹の木に飾るの?クリスマスツリーでもいいじゃん?
5 七夕をたなばたって読めない?七夕は英語で何というの?
6 7月ってまだ梅雨なので空に星を見られないよ?
7 月見にはだんごをお供えするけれど七夕は何をお供えするの?
のような「疑問」や「問い」を発する子が増えて欲しいなあ、疑問に思ったことを自ら調べてほしいなあ、考えてほしいなあと願っています。
ある会での会話です。「今年の夏は子どもにとっても淋しい夏になるなあ。」「どうして?」「プールもない、花火もない、祭りもないだろう。おらこんな夏嫌だとぐずっていないか?」と。夏の風物詩も新しい生活様式によって様変わりしそうです。海水浴・スイカ割り・お化け屋敷・盆踊り・流しそうめんも「中止」や「自粛」や「縮小」になっていくのでしょうか。
余談です。夏の風物詩といえば「行水、打ち水、縁側、かや、入道雲、夕立、蚊遣り、釣瓶、ところてん・・・・」これらも忘れ去られていくかと思うと寂しさが募る、当方昭和生まれです。
(S君とベルマーク・その6)
T君の文章の中で注目したいのは、ベルマークを持ってこようと呼びかける仲間がどんどんその数を増やしてきたという事実である。そしてT君も又「ありがとう」の喜びをひと言を添えて表現できるところに彼の成長を見ることができる。私はこのように、その人の香りがする、臭いがする文章がたまらなく好きである。文章と文章の間から、文字と文字の間からチラッチラッと子どもの顔が見え隠れする班ノートに出会った時などはたまらなくうれしくなり、必ず子どもたちに紹介するようにしている。この1週間後にD君は思いを3枚に亘って書いてきた。